ビキニライン 粉瘤

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粉瘤 ビキニラインのおできで一番多いかも

 

「先生、足の付け根のところに半年前くらいからぷくっと腫れたところがあったんですが、それが最近赤くなって痛くて、しかもだんだん大きくなってきてるんです。わたし、なんか変な病気移されたんじゃないでしょうか?」

 

「ははあ、たぶんアテロームだな、はいはい、診てみましょうね、診察台に乗ってください・・・あ、やっぱり粉瘤ですね。」

 

「先生、アテローム?ふんりゅう?どっちなんですか?それ、なんなんですか?」

 

 

粉瘤(ふんりゅう・アテローム)という病名を聞いたことある人、意外に多いんじゃないでしょう?

 

この粉瘤というやつ、ビキニラインやお尻の坐骨のあたり、わきの下、おへそ周り、耳たぶ、耳の裏側などにできやすいできものです。

 

本体は、表皮が閉じ込められて袋を作って中に向かって増殖している状態です。

 

つまり、中に詰まっているものは、身体から出る「垢」や「フケ」と同じです、皮膚の角質がはがれて、本来であれば落ちるものが、出口がないのでどんどんたまっていく状態ですね。

 

 

で、どうしてこういうことが起こるかというと、原因はいくつかあります。

 

 

けっこう多いのが、小さな外傷がきっかけで発生してしまうことです。

 

ニキビの痕、蚊に刺されてかきむしって化膿した後、ピアスの穴のふさがった後、などです。

 

こういう外傷によって、本来であれば外に開放しているはずの毛包組織が出口をふさがれて、毛は育たないものの、表皮細胞は増殖を続けてしまうというパターンです。

 

ビキニラインの毛を自己処理して感染を起こして、というパターンもありますね。

 

 

原因不明、なんでできたかわからない!

 

というパターンで多いのが、わきの下やおへそ周りなどの粉瘤です。

 

生まれつき皮脂腺の分泌の多い人や肥っている人では、皮脂腺や汗腺出口の細胞が増殖することで毛穴の出口が詰まりやすくなります。

 

もともとアポクリン腺という、分泌量の多い汗腺を持つわきの下などでは、皮脂腺の細胞の増殖と合わさってさらにふさがりやすくなります。

 

 

耳の後ろや耳たぶもできやすい場所です。

 

携帯電話で電話をした後で見ると、ほとんどの人で受話器を当てたあたりに脂がついてギラギラしていますよね。

 

耳は皮脂の分泌量が多い皮膚なんですね、それは毛が少ないし、皮下組織も少ない分、乾燥しやすく、温度変化に弱いので、組織を守るために皮脂がたくさん出て護っているからです。

 

ということで、皮脂腺が発達しているので詰まりやすくなります。

 

 

 

粉瘤はできても無害なので放置していていいのですが、どんどん大きくなってくると周囲組織を圧迫して炎症が起こります。

 

また、毛穴とつながっている場合は、細菌が入って中で繁殖することがあり、赤くなってけっこうな痛みを伴います。

 

粉瘤の真ん中へんをよくみると小さな毛穴が空いていて、押さえるとそこから白い内容物がちゅるちゅると出てくることがあります、そういう場合は細菌感染も起こしやすくなりますね。

 

 

で、どうすればいいか。

 

患者さん本人の希望次第です。

 

赤く腫れて痛ければ抗生物質を飲んだり塗ったりして腫れをひかせて、それで収まればOKという場合はOK。

 

でも、もしもおさまらないようであれば切開して中身を出して、それから、袋状になった表皮も取り出してしまう小手術が必要です。

 

よほどひどくなっていない限り局所麻酔でできますので、外来ですみます。

 

 

赤くなったら早め早めに受診するか、薬を塗るなどの対処をしてください。

 

悪化した場合にどうなるかのケースを次に書きます。

 

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